連載 『進行がんを眠らせる』 その147

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現在おこなわれている新しいLAK療法

21世紀に入り、免疫細胞のことがよりくわしくわかるようになり、細胞を活性化させる理論や技術も格段に向上しました。かつてローゼンバーグ博士がおこなったLAK療法(大量投与による物量作戦)も、いまでは古めかしいものとなっています。

現在の免疫細胞療法と当時のLAK療法との最大の違いは、体外でリンパ球を強力に活性化することに併せ、NK細胞ではなくT細胞の活性化に主力を置いていることです。

活性化されたキラーT細胞はNK細胞に比べ、その細胞傷害性は比較にならないほど高いと考えられています。また、ヘルパーT細胞も増殖し、治療効果に大きく貢献していると考えられます。

前項でも触れたように、LAK療法では細胞を活性・増殖させる刺激剤としてインターロイキン2のみを使います。この結果、主に得られるのは活性・増殖したNK細胞です(通常これをLAK細胞とよびます)。

ところが、インターロイキン2を使って培養する前に、ある種の刺激を加えてやるとT細胞が数多く活性化され、増殖を始めます。こうしたやり方を、「CD3-LAK法」といいます(次項参照)。

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