連載 『進行がんを眠らせる』 その126

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がん細胞は巧妙に免疫系の目をごまかす

< がんはその発生時には、まず遺伝子の修復機構がはたらき、細胞ががん化するのを防ぎます。この防御システムをがんが突破すると、免疫系の細胞ががん化した細胞を見つけて排除します。その際、排除役の中心となるのがNK細胞(ナチュラルキラー細胞)といわれています。老齢になると、NK活性が衰えて免疫監視機構が緩むため、がんが多発するようになります >

どのがんの書物を見てもこうした記述があります。

血流に乗って転移する血行性転移においても、がん細胞は血液中で凝集して免疫系からの攻撃に耐えます。このことは前にも話しました。

がん細胞は免疫機構をすり抜けて成長を続けるために、キラーT細胞の目をごまかす作戦に出ます。組織適合抗原クラスⅠ分子や、キラーT細胞の標的となる抗原(がんを退縮させる抗原なのでがん退縮抗原とよばれる)を細胞表面上から消失させてしまいます。つまり、のっぺらぼうをイメージしていただければわかりやすいのではないでしょうか。このようなことは、がん細胞の免疫系からのエスケープ現象とよばれています。

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